ねぎを回すしかないなんてことはない
2007年10月にくちばしPがニコニコ動画に投稿した『私の時間』という曲がある。
自分は初目ミクというコンテンツに触れ合い始めた頃からこの曲を好きなのだが、曲中に「ニコニコ動画がなくなった そのときわたしはどうなるの」と初音ミクがそれはもう可愛らしく歌い上げる部分がある。
当時(2008年頃)自分はまだ中学生であったが、ニコニコ動画がなくなったら初音ミクはどうなってしまうのだろうか、そんなもの無かったかのように滅びてしまうのだろうか、初音ミクをなかったことにして全く別のコンテンツとして売り出されることもあるのだろうか、とぼんやり考えていた。
現在に至るまでニコニコ動画がなくなることがなかったので初音ミクが滅びてしまうなんてこともなく、ゲームになりアニメの主題歌になりCDも売れ存在が世間に認知されるようになった。
今や初音ミクはニコニコ動画がなくなっても滅びるなんてことはないだろう。
自分はいつからかニコニコ動画を見なくなってしまった。しかし初音ミクの曲は聴く。
ニコニコ動画がなくなったらどうなるのネギを回すしかないと歌うことが相応しくなくなってしまった初音ミクの今を思うと、 当時ニコニコ動画がなくなってしまっていても滅びることなんてなかったのではないかとすら思う。
これは親離れ出来ていない自分が親離れした後に同じようなことを思うだろう。
親がいなくても自分はどうにかなることはない。
はやめに自立していてもしていなくても今この瞬間には自分は無職だったのではないだろうか。
初音ミクオリジナル「私の時間」 ‐ ニコニコ動画:GINZA