無内定無職のタワゴト

140文字以上になるぼんやりとしたこと

ツンデレフィルターの恐怖

Wikipediaさんはツンデレのことを“特定の人間関係において敵対的な態度(ツンツン)と過度に好意的な態度(デレデレ)の両面を持つ様子、又はそうした人物を指す。”と説明しているが、自分はツンデレには以下の3つの種類があると考えている。

①一般的な人にはツンだが好意を持った相手にはデレ
②人前ではツンだが好意を持った相手と二人のときはデレ
③ツンの態度しかとらないがデレが透けてみえる

①についてはあからさまに人により接する態度が変わるので嫌われやすいタイプなのではと思う。そして好意を持たれている相手側も相手が自分のことを好意的だとはっきり分かる。正直お互いに好意的でない場合周囲も巻き込んで面倒なことになるだろう。

②については二人きりの時のみデレてくるので場合によっては当事者以外の人は気がつかないこともあるだろう。付き合ってるのを隠す一般的なカップルに多いのではないだろうか。好意を持たれている相手側がツンデレさんを好きではなく拒絶しても周囲が気まずくなりにくく面倒を避けることが可能になる。

③はツンデレフィルターをかけている人が察知するツンデレだ。何を言ってもツンデレだから恥ずかしがってるだけ、本音を言えないだけと解釈することによってたとえ自分に好意のない人をもツンデレなので好意的だと思い込むことができる。何もしなければ誰にも害がないが、ツンデレという勘違いのもと行動を起こしてしまった場合は被害者をどこまでも増やすことができてしまう。

③で出てくるツンデレフィルターとはなんでもかんでもツンデレ発言ツンデレ行動に変換して受けとることのできるフィルターである。

ツンデレフィルターにかかればどんな発言も好意的解釈ができる。
興味ない→興味あるけど恥ずかしくて言えない…
ブス→素敵だと思ってるなんて言えない…
やめて下さい→やめてほしくない…
バカ→照れ隠し
話かけるな→ドキドキして話せない…
ついてくるな→隣を歩くなんてまだむり…

例をいつくか挙げてみたがひどいものである。明らかに好意的でない発言も好意的に解釈できてしまう。
全く好かれていない相手をツンデレフィルター越しにみてしまうと悲惨以外のなにものでもない。好意を前提に何らかの行動を起こしてしまうとどんどん関係性が悪化していくに違いない。

きっとストーカーと化してしまう人の中には間違ったツンデレフィルターを使ってしまっている人もいることだ ろう。なんと恐ろしいことかツンデレフィルター…。

しかし、ツンデレフィルターは使いようによっては物凄く便利だ。
嫌われている人の話をきくとき、わけもなく叱られているとき、何故か人に避けられるとき、その瞬間だけツンデレフィルターを利用することによって辛いという気持ちを和らげることができる。

ツンデレフィルターは適度に使うのがおすすめである。